チキン南蛮

冷凍ネタ

息子に「何食べたい?」と尋ねると大抵「チキン南蛮」と返ってくる。
なので、夕飯のおかずに困った時はチキン南蛮になる事が多い。
先日、たまたまつけたテレビでチキン南蛮の特集をしていた。
チキン南蛮の発祥地は宮崎で、(知らなかった)
宮崎の美味しそうなチキン南蛮のお店が次々と紹介される番組だった。
今まで適当に作っていたチキン南蛮。
どうやら「衣をカリカリにしなくては…」という私の今までの気遣いはいらなかったらしい。
宮崎のチキン南蛮は揚げてすぐ甘酢ダレに漬けていた。
(「漬ける」と言っても、ドボンと入れて取り出すという状態だった)
衣はタレを吸ってしっとりしている状態がいいらしい。

家庭料理というのはちょっとしたきっかけで美味しくなるから面白い。
私も早速やってみる。
今までは、どこかで検索したレシピに共通する作り方、
”粉をまぶした後、溶き卵をつけて油で揚げる”という方法。
私としては溶き卵は衣液に混ぜてしまいたいのに、どのレシピも大抵、溶き卵に潜らせてそのまま油に入れると指示がある。
作りながらなんだかいつも疑問だった。
「なぜ、溶き卵を付けて揚げなくてはならないのか?」
そして卵にくぐらせる利点が分からない。揚げ終わった肉の衣は、別にカリッとする訳でもふわっとする訳でもない。
だからもう自己流で作ることにした。
テレビを参考に自分なりに考えて作ったのだが、チキン南蛮を食べ慣れている息子には
「今までで一番おいしい!」
と褒められた作り方だ。

<材料>
 ◻︎鶏肉(好きな部位)
 ◻︎衣の材料(溶き卵、小麦粉、片栗粉、塩コショウ、水)
 ◻︎タルタルソース(マヨネーズ、きゅうり、茹で卵、玉ねぎ)
 ◻︎レタス
 ◻︎南蛮酢(酢、砂糖、醤油、ケチャップ、水)
   ※辛くしたい場合は唐辛子を南蛮酢に加える
 ◻︎レモン(あれば)… 皿に添えて食べる時に絞ってかける

<作り方>
 少々手間がかかるのだが、「チキン南蛮」と一口に言っても、作る物は3つ。「タルタルソース」「南蛮酢」「鶏の揚げ物」だ。それぞれのちょっとしたコツも記した。

 ①タルタルソースを作る。材料は全て刻む。きゅうりを細かく切った後に塩をまぶし水分を出しておく。玉ねぎは乾燥でも生でもよい。マヨネーズで材料をまとめるように混ぜて、味見。味を調整する場合は砂糖や塩コショウで整える。
 ②南蛮酢を作る。鍋に南蛮酢の材料を入れて煮立たせる。砂糖は多め。水っぽくない濃度がよい。辛くしたい場合はこの時に唐辛子を加えるとよい。
 ③鶏肉を揚げる
   ⑴鶏肉を切る(食べやすく、火が通りやすいように)時間があれば塩胡椒で下味をつける。
   ⑵衣を作る。ボウルに衣の材料を混ぜる。サラサラではなくドロッとした状態が肉に絡みやすい。
   ⑶鶏肉に小麦粉をまぶし、その後②の衣液にくぐらせて揚げる。

あとは皿に盛り付けるだけだが、
我が家には問題がある。娘達が辛い物を食べられないこと。そして反対に息子は激辛嗜好なこと。
南蛮酢に赤唐辛子を入れたいところだが、そうすると娘達が食べられなくなる。
仕方がないので、大人の分は別容器に南蛮酢を取り分け、粉唐辛子を混ぜ込むことにしている。

タルタルソースに入れる玉ねぎは、我が家はコストコの乾燥玉ねぎを使用している。
これ、すごく便利。
タルタルソースに玉ねぎの味は欲しいけど、水に晒しても少し茹でても、癖が強かったり辛い玉ねぎもある。その点、乾燥玉ねぎは安定して、求める味になってくれる。

我が家はすごく食べるので、作る量は大量だ。
しかも次女が脂身や鶏皮が嫌いなので、
もも肉と胸肉と両方作らなければならない。揚げてしまうと、もも肉も胸肉も見分けがつかなくなり、「どっちだっけ?」と毎回。

我が家、家の電気がオレンジだ。
なぜこんな色にしたのか夫を責めたくなるが、もうどうしようもない。
オレンジの照明のせいで夜に撮る写真はおかしな色になってなんだか美味しく見えないが、
実際は美味しく出来て、お腹いっぱい食べられた。
最近は物価高騰でなんでも高いから、家で食べるメリットが大きい。
美味しくて体にいい物を、安くお腹いっぱい食べられるというのはすごく満たされるし、
その上、食べ終わった人から好きにしてていし、店から家まで移動する手間もない。
だから我が家の子供達は家で食べるのが大好きで
「どっか食べに行く?」と聞いてもちっとも喜ばない。
私は食後の皿洗いや片付けが大変で、それだけが最大のデメリット。
誰か代わってくれたらいいのに、といつも思うが仕方ない。