間違えて餅米を買ってしまった話

夕食メイン

先月、米の価格が13週とか14週とか連続で値上がり!という報道がされていた頃、
息子のアパートに米を持って行くのを忘れてしまって、
近くの生協で仕方なく米を買うことにした。
生協で米を買ったことがない私。
生協の米は袋のデザインが同じで、米の銘柄名だけが袋上部に書いてある。
「こしひかり」とか「つや姫」とか。
米には詳しくない私。その中で「つや姫」の横に陳列されていた一番安い「みやここがねもち」という銘柄の米を買った。
同じ棚にほぼ同じ袋のデザインで置いてあった米だったのである。
それが餅米なのか、うるち米なのかそんな表記はない。(裏面にはあった)
安く変えてさすが生協だな、なんてマヌケなことを思いながら、
てっきり普通の米だと思って買って帰った。
後日、
アパートで息子が私の置いてきた「みやここがねもち」を炊いた所、それは餅米だった。
炊き上がった物を見て、なにかおかしいと感じた息子。食べてみて確信。すぐさま私に電話がかかってきて、「もち、って書いてあるじゃないか!」と言われてハッとした。
「みやここがねもち
…!!!そういう意味だったのか!
私はてっきり、お金持ち、小金持ち、の意味の「こがねもち」という銘柄だと思ったのだ。
なんという事だろう。
一人暮らしの息子の家に、大量の餅米を置いてきてしまった。
生協よ、なぜこんな紛らわしい名前にして、普通の米と同じデザインの袋にするんだ。
いや私が悪いのか?銘柄名の「もち」を「餅」の意味ではなく「持ち」と読んだ私が悪いのか?
なんとも言えない気持ちになりながら、
その2キロの餅米は息子のアパートから移動して今、我が家にある。

さてどうする、この餅米。
餅米なんて、うるち米と混ぜておはぎにする事しか調理した事はない。
ちなみにおはぎは大好きだが(おはぎはこちら→定期的に食べたくなるおはぎ
おはぎばかり食べている訳にはいかない。

いろいろ調べたが、
みんなに喜ばれるような餅米料理が思い付かず、
仕方なく、お赤飯を作る事にした。
ちなみにお赤飯は作った事がない。
自分で作った事もないし、最後にお赤飯を食べた記憶は息子が生まれた時だと思う。
しかし、誰も作り方を聞ける年長者は私にはいない。
料理本のレシピをいくつか見ながら、なんとなく適当に作る事にした。

まず、乾燥した小豆を茹でる。
これは簡単だった。袋の裏に書いてあった通り15分くらい煮て、煮汁は取っておいた。

次に、洗い上げておいた餅米を、
小豆の煮汁を煮立てて餅米に吸わせた。

味がまるでないので、塩と砂糖も少し加えた方がいい。
この時の水の量はかなり少なめ。米2合炊くなら、水は1.3合分でよさそうだ。
餅米が煮汁を全て吸ったら、小豆を混ぜる。

その後は30分、蒸し器に入れるだけ。
火加減は弱くてもいいから蒸気が常に出ている状態がよい。

思ったより簡単だった。
そして完成。

しかし、1回のお赤飯で餅米が消費できる訳がない。
次は中華おこわを作る。

中華おこわなら土鍋で何度か作った事がある。
しかし、今回赤飯を作って分かった。
餅米は蒸し器で蒸した方が成功率が上がる気がする。

赤飯と同じ方法で作ってみる事にする。
まずフライパンにごま油で豚肉や筍、椎茸を炒め(人参も入れればよかった)
濃いめの味をつける。オイスターソースや醤油、砂糖、味醂など。
その後、具と煮汁に分けて、
煮汁は一応量を計る。うるち米を炊く時の水分量よりもずっと少ない感じだ。
そして煮汁をフライパンに戻して煮立てて、餅米を入れる。水分を吸わせる。
その後は
オーブンペーパーを敷いた蒸し器に入れて30分蒸して完成。

家にある物で適当に作ったからあまり見た目は良くないけれど
美味しくできたと思う。
こんな風にせいろで蒸すのでなく、いつものご飯のように炊くのなら、
うるち米を混ぜて炊くのもいいかもしれない。

餅米2キロ。
私はともかく、家族が餅米をあまり好まないから
なかなか減らないけれど、美味しく料理して好きになってもらおう。