いつも心の広い母でありたい

お弁当

 #高校生男子ひとり暮らし
 #田舎から都会の進学校へ
 #料理のできない息子
 #遠くから食事を支える母
 #新しい学校に馴染めない

入学から2ヶ月。友達なし。楽しめない学校

気がつけば6月も半分過ぎた。
息子にいろんな事があり過ぎて、特に一人暮らしが始まってからは
母親の私は毎日気が休まらず
長い長い2ヶ月だったように思う。

先日、息子は友達トラブルがあった。
体育祭のような行事があって、いよいよ当日が近づいてくると
運動神経がズバ抜けて悪い息子に
「お前のせいでクラスに迷惑がかかる」
とクラスメイトの一人が、執拗に何回も何日も罵ってくるようになった。
あまりに酷いので、私は息子にボイスレコーダーを持たせる事にした位だ。
争いを好まない、優しく穏やかな息子である。
まして自分から喧嘩を仕掛けるなど絶対にしない。
だがそういう優しさは「弱いやつ」とみなされるのだろう。
何を言っても大丈夫、とみなされるのだろう。

息子の話を聞くたびに、毎日私は苦しかった。
息子はもっと苦しかろう。
散々傷ついた息子はまた学校でひとりぼっちに逆戻りだ。
「もう誰とも喋らない事にする。そうすればプラスにはならないけどマイナスもないから」
男子達も集団を作るらしい。
4月から、クラス内には既に仲良しグループが出来上がっていた。
意地悪を言うクラスメイトを避けながら
今更どこかのグループに突撃するほどのエネルギーは息子は持ち合わせておらず、
一人でいる息子を気遣ってくれるようなクラスメイトなんて
今の世の中きっと一人もいないだろう。

息子の話し相手は、もはや私だけだ。
「今日も誰ともしゃべらなかったよ」
学校帰りにくれる電話。
誰とも喋らなかった割に、声が明るい。と感じる。
息子の言う通り「プラスはないけど、マイナスもない」から
気持ちをえぐるような出来事も避けられるのだろう。
だが心配だ。
クラスで、いやおそらく学校でただ一人、
一人暮らしを頑張っているのに、勉強もめちゃくちゃ頑張ってるのに、
せっかくの高校生活、クラスメイトにいじめられて楽しめないなんて悲しすぎる。

そんな心配ともどかしさで、私はかなりストレスを抱えているのだと自覚している。
息子もおそらく、心の奥底では平穏ではなく、イライラしてるし、寂しい気持ち、折れそうな気持ち、ぐちゃぐちゃなのだろう。その上、毎晩1時2時まで机に向かい、常に睡眠不足だ。
息子のそんな気持ちを受け止められるのは私しかいないのに、
私は昨夜
夕飯の作り方を電話しながら、
息子のイライラした八つ当たりに怒鳴り声で返してしまった。
些細な口論はエスカレートして
ついに夫まで参戦して
「もう無理だから学校辞めて帰ってこい!転校だ!!」
と言う始末。
親二人に、もう学校やめろと言われてどんな気持ちだろうか。
今日は元気に学校行けたのだろうか?
心身共に余裕のない私はどうしたらいいのか分からず、今朝電話しないでしまった。
心の広いおおらかな母親だったらよかったのに…

全ての意味で、
高校生の一人暮らしを支えるのがこんなに大変だとは
親として覚悟が足りなかったなと感じる。
折れそうになるけれど、
息子が折れる前に私が折れてどうする。
と今自分を奮い立たせている。

今日はきっとこれを食べているはず

「食欲がないからもう1日3食なんかいらない」
と昨夜言っていた息子
心配すぎて喧嘩になってしまったが、
今日のお昼はこれをちゃんと持っていってくれただろうか。

今週分の息子のお弁当↓
(いつものように全て冷凍)

 ①焼きそば弁当
 ②焼うどん弁当
 ③プルコギ弁当
 ④ヤンニョムチキン弁当
 ⑤おはぎ

麺の弁当以外は下にご飯が敷いてある。
冷凍弁当は、いつも通りに作って冷凍するだけなのだが、
コツは卵焼き。
以前も紹介したが、
卵焼きは<片栗粉、マヨネーズ、砂糖>をきちんと入れて冷凍しても食感が変わらないように工夫してある。
この中でも『焼きそば弁当』は息子のお気に入りで、
珍しく「また作って欲しい」と言われた弁当だ。

食欲ないとか言わないでちゃんと食べて欲しいな…